お知らせ

 第126回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会(横浜)で発表しました。

タイトルは「耳鼻咽喉科クリニックの難聴医療において見落としてはいけない問題点(第2報)—-4級症例と人工内耳適応—-です。聴覚の身体障害者4級の認定は9割以上が、語音聴力の低下(ことばをはっきり聞き取れないこと)が進行することによって診断されます。さらに、補聴器によってもことばを聞き取る力に改善が得られない場合、人工内耳手術をお勧めする基準に達している場合があり、4級に認定された方の約10%が該当していました。
 難聴は、ことばの聞き取りの低下(はっきり内容が聞き取れない)から始まります。この段階で本人に自覚のないまま、仕事や生活にすでに支障をきたします。音が聞こえないのではなく、言葉がはっきり聞き取れないのがすでに難聴であると言えます。聞こえに違和感を感じたら、耳鼻咽喉科で聴力検査を受けられることをお勧めします。とくにことばの聞き取り検査(語音聴力検査)がとても重要です。